2025/12/24 15:11
ヴィンテージデニムへの情熱から生まれたEVISU
EVISU(エヴィス)は、1991年に大阪で誕生した日本のデニムブランドです。
創業者は、ヴィンテージジーンズに強い情熱を抱いていた山根英彦(やまねひでひこ)氏。
彼はアメリカ製のヴィンテージデニムが持つ独特の風合いや縫製技術、色落ちの美しさに惚れ込み、自身でもその世界観を再現したいと考えてブランドを立ち上げました。
ブランド名は商売繁盛の神である「恵比寿(Ebisu)」に由来しており、設立当初は「Evis」と表記されていましたが、後に「EVISU」と変更されています。
手描きのカモメマークが象徴するクラフトマンシップ
EVISUの代名詞ともいえるのが、バックポケットに描かれた「カモメマーク」です。
このマークは創業当初、山根氏が一本一本手作業でペンキを使って描いていたもので、まさに職人技の象徴とも言える存在です。
量産品とは一線を画すこの手法は、他のデニムブランドとの差別化を生み、世界中のデニムファンの心をつかみました。
また、使われる素材にも強いこだわりがあり、旧式の力織機で織られたセルビッジデニムを採用することで、ヴィンテージさながらの質感と耐久性を実現しています。
海外展開と山根氏の退任後の動き
1990年代後半から2000年代にかけて、EVISUはヨーロッパやアメリカ市場にも進出し、世界的な人気ブランドへと成長しました。
特にヒップホップカルチャーやセレブリティの支持を得て、EVISUのジーンズはファッションシーンでも一躍注目を浴びる存在に。
高品質な日本製デニムとしての信頼も厚く、現在ではジーンズにとどまらず、ジャケットやアクセサリーなど幅広いアイテム展開を行っています。
2021年には山根英彦氏が代表取締役を退任し、経営体制が刷新されました。
山根氏自身はその後、釣りやゴルフ、喫茶店の経営など幅広い分野で活動を続けており、自由なライフスタイルを実践しています。
ただし、彼が築き上げた「EVISUらしさ」は現在もブランドの根幹に生き続けており、その精神は新たな世代のデザイナーたちによって受け継がれています。

