2025/12/24 15:40
HECTICの誕生と原宿ストリートシーンへの影響
HECTIC(ヘクティク)は、1994年に日本・東京の裏原宿で誕生したストリートファッションブランドです。
1990年代初頭の原宿は、若者文化の発信地として多くのセレクトショップやブランドが集い、現在の日本のストリートカルチャーの基礎が築かれていた時期でした。
HECTIC(ヘクティク)はそのような環境の中で、単なる服の販売を超えてカルチャーそのものを反映する存在としてスタートしました。
最初は海外から厳選したアイテムを紹介するセレクトショップとして運営されましたが、次第にオリジナルアイテムの展開にも力を入れるようになりました。
こうした活動によって、HECTIC(ヘクティク)は1990年代のストリートシーンにおける重要ブランドとして注目を集めました。
創業者の背景とブランド設立の経緯
HECTIC(ヘクティク)を創設したのは、プロスケーターとしてキャリアを積んだ江川芳文(えがわよしふみ)氏と、古着バイヤーとしての豊富な知識を持つ真柄尚武(まがらなおたけ)氏の2人です。
彼らはそれぞれの専門分野で培った経験を活かし、1994年に原宿でセレクトショップとしての活動を開始しました。
江川氏はスケートボードカルチャーに深く根ざした感性を持ち、ストリートカルチャーへの理解と関与をHECTICの初期活動に反映させました。
一方、真柄氏はファッション市場のトレンドを見極める力や豊富な人脈を活かして、ブランドの運営や戦略面を支えました。
ブランドとしての発展と文化的役割
HECTIC(ヘクティク)は、ブランドとして独自のデザインアイデンティティを確立するために、オリジナルブランドの展開を進めました。
代表的なオリジナルラインには、PKG、Seesaw、Mad Hectic、Masterpieceなどがあります。
こうしたラインは、スポーツ、トラッド、ビンテージ、ミリタリー、ワークウェアといった様々な要素を吸収し、日本のストリートファッションの多様性と革新性を象徴するデザインとして評価されました。
HECTIC(ヘクティク)の活動は単なるファッションブランドとしてのみならず、1990年代の裏原宿カルチャーを象徴する存在としての地位を築きました。
コラボレーションとブランドの広がり
HECTIC(ヘクティク)は、藤原ヒロシやNIGO®など、当時のシーンを代表するデザイナーやクリエイターとの交流やコラボレーションを通じて、その知名度と影響力を高めました。
こうした活動は、HECTIC(ヘクティク)が単なるアパレルブランドにとどまらず、ストリートカルチャー全体との関わりを深める重要な機会となりました。
また、NIKEとのプロジェクトなど、他業界との取り組みにも関与することで、原宿発のカルチャーを日本全国、さらには海外へ発信する役割も果たしました。
活動の変遷と現代における評価
HECTIC(ヘクティク)は2012年に一度活動を停止しましたが、その後もヴィンテージ市場やストリートカルチャー愛好者の間で高い評価を受け続けています。
ブランドのオリジナルアイテムや当時の背景を象徴するプロダクトは、現在では日本のストリートファッション史を語る上で欠かせないアイコンとして扱われています。
HECTIC(ヘクティク)の存在は、90年代の原宿カルチャーがいかに日本のファッションシーンに影響を与えたかを示す一つの指標となっています。
